2023-01-17 (tue)
REBLANCAfilmのこと
小さいおっさんの独り言-園児の撮影編-
日常の保育風景を撮影していると、
子どもの可愛らしい笑顔だけでなく友達と喧嘩したり、何かに躓いて転ぶこと、泣き叫んだり、先生の言う事を聞かなかったり・・・
ちょっとしたトラブルのシーンにも良く出会います。
それも含め私たちは“日常のドラマ”と捉え、成長の過程として映像を残し、保護者の方へお届けしています。
ただ時に先生にとってもあまり人に見せたくない見られたくないシーンもあります。
子どもを乱暴に扱う、また暴言を吐いているとか、昨今取り上げられているそういった類の話ではありません。
保育士の先生は、子どもひとり一人の今だけでなく、数か月後、数年後の成長を見据えた保育のプロですが、ミスをする事もあるでしょう。
(私たちが気付かないような細かいものも含め)
もしかしたら物議を呼ぶかも知れない映像シーンをどう扱うか、ここは大きく判断が分かれます。
公開する事で、保護者に余計な心配を掛けてしまう、場合によっては不信感を抱かれる事も有るかも知れません。
しかし、お世話になっているある園長先生からいただいた回答は、
「謝罪のテロップと共に、至らない部分も保護者の方へ全て見ていただきましょう」でした。
保育の現状があまり世間に知られていないなか、
虐待のニュースだけが先走り心を痛め困惑している先生が
今は実感として非常に多いです。
間違ったら謝る!嘘をつかない!隠し事をしない!
当たり前の事ですが
これが出来ない大人が多いなか(自分も含め…)
「隠さず見せる事で得られる信頼が有る」
という事に突き進む一人の先生の意志に心が震えました。
保育の素晴らしさや重要性、環境を含めた課題など一人でも多くの方に知ってもらう事が
理解を深める第一歩になる事を信じて、保育における日常のドラマを撮り続けようと
改めて誓う小さいおっさんでした。